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研究
高分子・液晶・コロイドなどの一般にソフトマターと呼ばれる物質系、 ならびにそれらの複合系である生体システムの構造および動的物性(ダイナミクス)に関する研究を進めている。 ことにソフトマターが「非線形・非平衡系」を容易に実験的に実現できるモデルシステムであることの着目し、 生体システムのひな形としてその時空間構造を明らかにするさまざまな手法の開発、 およびそれを用いた実験的研究ならびに関連した理論的研究も行っている。
また、学生に対しては基礎となる物理とその応用としての科学技術との関連をつねに意識させる教育を進めている。 さらに、大学院生には最先端の研究を自ら体験させることで社会に通用する実力と意識を持った社会人育成のための指導教育を行っている。
最近の研究内容より
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液晶電気対流中での粒子の運動
負の誘電率異方性を持ったネマチック液晶に交流電場を印加すると液晶中のイオンの流れが発生し、対流が生じる。
このとき液晶は対流に従ってその方向を変えるために、顕微鏡を用いて発生する対流パターンを直接観測することができる。 われわれは、低電場で発生するロール状の対流が周期的に配列したウイリアムズドメインと呼ばれるパターンおよびロール軸が揺らぐ FWDパターン中でのミクロンサイズ粒子の運動を顕微鏡を用いて観察した。