複雑物性基礎研究室を希望する学戦さんへ

 研究・指導の方針 大学院生は教員と相談して、学生の興味を考慮しつつ個別のテーマで「1人1プロジェクト制」で研究を進めています。従って、1つのプロジェクトを多人数で分担して研究を進めている研究室とは違い、研究の1連のプロセスを体験できるとともに、国際的に特徴あるテーマのエキスパートとなることができます。このため、研究の詳細な技術やプレゼンテーション技法に関して、個別に丁寧な研究指導、教育を行っている点が大きな特色です。本人のやる気次第では修士課程でも、筆頭著者の論文が専門の国際誌に掲載されたり、国内および国際学会で講演賞やポスター賞を受賞した学生が多数います。新規性のある研究をするうえで、教科書や論文に書いてあることを鵜呑みにしない批判的思考力が大事になります。なんとなく理解した気になるのではなく、当たり前のように書いてあることが、本当に「当たり前」といえるかどうか、どこまで理解できて、どこから理解できないか、といったことを問いかけ、明らかにするべき問題を自ら設定する能力を養うよう指導します。定例ゼミでは、積極的に質問することを奨励しています。批判的思考力のもとに、理解できないことを建設的に議論し、みんなで理解を深める教育を行っています。

 卒業後の進路 多くの学生は,修士課程修了後、技術系、情報系の企業、国や地方自治体の公務員、高等学校をはじめとする教育機関などへ就職しています.最近の例:キヤノン、ニコン、オリンパス、レーザーテック、京セラ、ブリジストン、テルモ、富士通、日立製作所、日本電産、NTTデータ、日鉄日立システム、シンプレックス、凸版、藤倉電線、NTT研究所、住友化学、信越化学、大塚化学、ライオン、トヨタ自動車、ヤマハ、日本航空、かんぽ生命、JCB、高校教員、福岡市役所、経済産業省など.